世界平和実現のために

はじめに、今回の合宿を通して、第二次世界大戦をサイパンというアメリカ側の視点から見ることにより、米兵への理解が深まった。同時に、米兵に対して抱いていたイメージが大きく変わった。私は日本の民間人が想像していた米兵に対するイメージのように、収容所で保護されたとしても、命の保証はないと思っていた。しかし、映画『太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−』を鑑賞し、米兵はこれ以上日本人死者を出さないために投降を呼びかけ、民間人を収容所で保護しようとしていたことがわかった。
また、メモリアルパークに行き、民間の日本人が残した記録を読み、米兵が食料や水を与えてくれたことなどが記されていたため、無差別に民間人も攻撃する米兵だけではなかったと知ることができた。
バンザイクリフに行き、実際に景色を見たとき、その綺麗さに感動したと共に、ここで身を投げた日本人の気持ちを考えずにはいられなかった。自分に置き換えて考えてみたとき、私には絶対にできないことだと思った。それは私だけではなく、現在のこの平和ボケしている日本人全員に言えることではないだろうか。天皇万歳と言いながら次々と身を投げる人々のことを思いながら、当時の教育について考えた。そこまでのことをさせる当時の日本の教育をもっと知りたいと思った。教育というものが与える影響の大きさを改めて感じた。教育を変えることがこの世界から戦争をなくす一番の方法でさえあると思う。
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