「異文化に触れた時の自分の感性」を育む

岩倉慧

留学で何を学ぶのかについて私見を述べます。留学で語学を上達させることはもちろん可能ですが、何よりも留学で学んで欲しいと思うのは「異文化に触れた時の自分の感性」を育むことです。海外留学は、自分とは違うバックグラウンドを持った人々と関わる絶好のチャンスです。そこで、自分とは違う人々がいることを、身を持って学び、そのような環境の中でどうやって自分が行動するのか、それを学ぶことができます。もちろん語学の上達も重要ですが、それには自らの行動なくしては達成できません。ただ語学を学びたいだけならば日本でも英会話スクールに通えば英語は上達します。とにかく、異文化社会での行動を通じて日本ではできないことをすることが最も重要な目的といっても過言ではないでしょう。