
英語ができないから留学するのが普通では
庵耀一
語学力が不十分だと留学できないのだろうか。ここでは、語学力が足りなくても留学できるプログラムについて述べる。大学によってはこうしたアドバイスまでしてくれるところとそうでないところがあるので注意して情報を収集することが必要である。
一つ目のプログラムとしては条件付き入学制度というのがある。この制度は主にアメリカの大学で実施されている。アメリカの大学では日本の大学のような入学試験はなく書類選考で大学入学の合否が決まる。特に海外からの学生はよほどのトップスクールでない限り英語力を証明するだけで入学が許可される可能性がある。TOEFLの点数がこの英語力の証明にあたるのだが、実際には学習能力や大学生としての知識はあるが英語ができないという理由で大学に入学できない学生がいる。こうした学生への対策としてアメリカの大学では条件付き入学制度というものが採用されている。
この制度は、英語力をつければ入学できるという条件下で、仮入学として、正規科目とは別に付属の英語研修所に通い英語力が一定のレベルに達したと証明されて初めて正式に入学が許可されるというシステムである。この制度があれば多少の英語力が低くても、また実際にはほとんど英語力がなくても留学を開始することが可能なのである。
二つ目のプログラムとしては民間の語学学校への留学である。語学学校といっても大学や業界団体認定のものから無認定のものなど多岐にわたるが、その多くは大学付属と同様に語学力不足の学生でも入学できるプログラムがある。現にいくつかのプログラムが存在するのでそれらを紹介する。
ひとつは筆者の友人が経験したものである。その留学とは最低限の英語力があれば行くことのできる語学資格試験対策留学、つまりは語学力の向上を目的とした留学である。実際に参加した友人は、ある資格試験の点数を10点程伸ばすことができた。また少しの自由時間もあったようで、異文化体験をすることもできたと言っていた。ふたつ目は私の経験した留学である。それは英会話スクールの語学留学プログラムであった。私は英語力があまりない状態でスクールに入校したが、先生方に寄宿学校への短期留学のプログラムを薦められたのである。このプログラムは寮生活だったため、様々な国から来た学生たちと共に一つの大きな寮にて数週間の留学生活を送った。その寮ではあらかじめレベル分けされたクラスで簡単な内容の英会話の授業を受けると共に、授業以外では広い敷地内でスポーツやゲーム等様々なレクリエーションを行ったり、敷地外では周辺散策や観光したりと、経験できることは多種多様であった。
ここまでいくつかの例を紹介したが、語学力が不足で留学をすることに対し注意しておかなければならない点がある。それは語学力不足により経験できることが制限されるということである。語学力が低くても留学は可能であるが、現地での学習効果を上げたり、様々な経験を数多くするためにはできるだけ事前に十分かつ適切な準備をしてに留学に臨むのが良いであろう。
[…] アメリカと日本の大きな違いは、アメリカでは入学試験がないことです。英語力が証明されれば、貴方の英語レベルと何を学びたいのかによって、様々な教育機会を得ることができます。 英語力が不足している場合でも、英語研修や条件付き入学などの支援制度が完備しています。入学後も留学生アドバイザーや指導教授などがとても親切に相談に乗ってくれます。 学生の要望に一対一で向き合ってくれます。その点でアメリカは他の追随を許しません。また、世界中から一番多くの留学生を受け入れてるのはアメリカの高等教育機関です。将来に向けて世界中の友人とのネットワークを築くことも可能です。 […]