惜しまぬ努力と異文化環境下の体験は役立つ

萩澤 黛香

留学は就職の役にたつと言える。きちんと目的を持ち、その目的を達成するために努力を惜しまなかった人にのみ大いに役立つであろう。つまり留学が就職の役に立つかどうかは本人の頑張り、努力次第なのである。留学が就職の役に立つ場合とは、例えば留学生活のなかで日本人との会話も含め英語だけでコミュニケーションを取ろうとしたり、多種多様な英語の発音やイントネーションに翻弄されたりしながらも困難をどのような努力で克服したのかを体験的に学習していること、それが一番大事なことなのである。諦めず、妥協せずに異文化間コミュニケーションを取り続けたという自信や実績が就職に大いに役立つと思われる。

逆に、留学が就職に役に立たない場合とは、明確な目的や目標を定めず、留学先でも日本人と終始一緒にいる生活を送ったような場合はその留学は就職活動の現場で役に立つとは考えられない。それはただ、景色を楽しむだけの観光旅行に行っただけと評価されても仕方がないだろう。従って、留学が就職に役に立つかどうかは本人の努力や体験次第であるため一概には言えないが、やる気がありどんな環境下でも努力を惜しまなかった人間には与えられた留学機会から多くを得たという点で大いに役立つと言える。