得たものは語学力以外のものが多い

阿部仁美

 留学の第一の目標は語学修得ではないと考える。語学力を身に付けたいだけであれば、留学をしなくとも国内で学ぶことが出来るからだ。留学を通じて得られるのは語学力よりも、1人の人間としての成長の方が大きいと考える。語学修得を目標として留学をする人が大半を占めるだろうが、結果として得たものは語学力以外のものが多いという意見をよく聞く。留学を通じて得るものは個人によって異なるだろうが、その得た結果に満足できなければ何のために留学へいったのか、と自分を責めてしまう可能性も考えられる。語学修得が留学の目標の第一義であり、それが達成したとしても、極論、ネイティブスピーカーにはかなわないし、帰国後にその言語を使う機会がなければ語学力は衰えてしまうと考える。学んだ語学力が生きるチャンスはいくらでもあるだろうが、時間も費用もかけて行った留学の一番の成果が語学修得だともったいないと考える。留学は、自分の生き方、考え方を変える分岐点のようなものだと考えている。生活する場所、人、生活習慣、文化、その全てが違う環境で過ごすために、自分自身の気付きが少なくとも1つはあるだろう。留学へ行くすべての人々に、どんなに小さい事象でも構わないが、自身の人生を左右するような語学以外の何かを見出してほしいと私は思う。

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