留学してみて初めて真実を知ることができる

萩澤 黛香

 留学が必要である理由として、以上の3点が挙げられると考える。
  ①海外の文化を学ぶことができる
  ②良い意味でも悪い意味でもリアルを知ることができる
  ③物怖じしない度胸がつく
 「留学によって得ることができるモノ」というと、多くの人は語学力と答えるだろう。しかしながら、語学力以外にも留学によって得ることができる価値のあるモノを上記の3つの理由を基にこれから論じたいと思う。まず、①海外の文化を学ぶことができる。留学することで外国に渡り、海外の文化に直に触れ、体験することができる。例えば食文化や衛生に関する文化は国や地域によって多種多様である。食文化では、日本では手に入り辛い食材、香辛料を使った料理を味わうことができることや、箸を使わずに手で食べる文化を体験できるだろう。衛生に関する文化では、日本とは違ってトイレットペーパーを持ち歩かなければならない場合や、公衆トイレではお金を払わなければならないといった文化を体験し学ぶことができる。この様に日本にいると経験できないことが数多くあることから留学によって海外の文化を学ぶことができる。
 次に、②良い意味でも悪い意味でもリアルを知ることができる。
留学をすることで海外に滞在し、また学校に通い現地の人間と接することができる。自分が思い描いていた現地の人間が予想していたより親切であったり、逆に冷たい態度を取ったりすることがあると思う。例えば、中国に対して日本人の多くはマイナスイメージを持っている。私自身も良いイメージはほぼ無かったが、料理に関しては予想以上に美味しいものが多く良い意味で驚いた。特に小籠包など飲茶系が美味であった。実際に行ってみて初めて真実を知ることができるのも留学の利点である。
 最後に③物怖じしない度胸がつく。海外に渡り、土地勘もなく同じ母語を話す人間がいない国で生活することは勇気がいる。買い物では値段を聞いたり、食事をする際は注文をしたり、道に迷ったら人に聞くなどしないと生活していけない。そういった環境で過ごすことによって、自分で何とかしなくてはならなくなる為、困ったとき、苦境に立たされたとき、簡単に物怖じしない度胸を付けることができる。これは、周りに日本人の友人がいては身に付くことはできない。しかしながら、留学で海外に渡ることで一番得ることが難しく、また一番価値の高いモノであると思う。以上3点を習得ことができることから留学は必要だと考える。