超短期でも、本格的な留学前のプレ留学

兵頭純子

 留学斡旋会社などのホームページを見てみると、1か月~3か月ほどの留学を短期、半年ほどのものを中期、1年以上のものを長期留学とよんでいるように思われる。期間によって短期、長期などの呼び方が変わるが、その定義は一貫しておらず、様々である。
 「1か月程度の留学では意味がない」人によってはそういう考えを持つ人もいるであろう。ましてや、8日間という1週間ちょっとの期間では何も得られない、ただの観光旅行にすこし勉強がくっついたようなものだと考える人が多いかもしれない。たしかに、語学力を向上させるのが目標で留学したとすれば、8日間という期間はあまりに短いかもしれない。英語が“身につく”といえるレベルに到達するまでには最低でも3か月から半年は必要といわれている。実際に私が経験した半年間の海外留学経験を振り返ってみても、最初の数週間は文化や国民性の違いに毎日のように驚きや面白さ、ときにはフラストレーションを感じながら異文化に適応しようとすることに時間を費やしていたような気がする。
 しかし、超短期ともいえる1週間程度の留学でも価値はあると考える。もちろん学習的な効果はあまり期待できないであろうが、英語を話さなければいけない環境に身を投じ、日々ネイティブが話す英語を聞き、異文化に触れることで、自分自身への強い刺激となるであろう。この刺激は学習意欲を高めたり、自分がどれだけ英語を話せないかを知ったり、こんな言い回しもあったのかという発見につながったりすると考える。
 だからこそ、決して無駄なことではなく、8日間という短い期間であったとしても目的・意識が「留学」として定まっているならば留学といえると強く思う。社会人の人などは特に時間の融通もききづらいことから、8日間程度の超短期の留学がモチベーションを高めたり、または本格的な留学に行く前のプレ留学としてであったり、そういう海外留学にすこしでも興味を持ってもらえるひとつの手段になればいいと考えるのだ。

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