
企業にもメリットがある人材に近づける
田中翔
結論から述べると、「留学したという事実」だけでは何の役にも立たないだろう。むしろ留学後の行動の変化が就職活動の話のネタになるのではないだろうか。具体的に述べると、私はアメリカに留学し、フロリダ州のディズニーワールドにインターンシップ留学として半年間参加した。この話だけでもインパクトがありそうだが、実際留学する学生は国内においても相対的に数を増してきており、ただ留学をしたからといって、特別な評価を受けることはないようだ。私は就職活動を通じて、留学で役立ったことは二つある。まず1つは、当たり前だが、語学力である。TOEICなどのスコアが重視されがちだが、実際はスピーキングによる「生きた英語」を学ぶことは企業側にとってもメリットがあるように感じた。2つ目は、留学後の行動変化についてである。留学に参加したことにより、コミュニケーション能力が向上した、広い視野で物事を考えられるようになった、など多くの人が異口同音に語るようなことが大事なわけではなく、それらを日本に帰国してからどのように活かしたか、あるいはどのように今後活かしていくのかということを重視することが大事であると考える。私のケースでは、面接官に対して留学先で磨きをかけた説得力を駆使し、興味を持ってもらうことができたのは、こういった類の話であった。