
ありのままで挑戦する度胸がついた
濱谷愛美
留学生活を通して自分自身が変わったことは、「ありのままで挑戦する度胸」である。留学へ行く前は、自分の英語に自信がなく英語が上手な人や初対面の外国人の前で英語を話すことに引けを感じていた。そこには、自信のなさと自分の恥をさらしたくないという、ありのままの自分を表現できない自分がいた。どうせ下手だと思っているのだろうというプライドの高さや被害妄想的なものもあっただろう。しかし、留学先ではそんな自分では生きていけないと感じた。ある授業では、グループでのディスカッションが多く毎回3人ほどでテーマについて話したり、寸劇をしたりすることがあった。突如ネイティブの英語の中に飛び込んだ私はまず何について話しているかを理解する必要があった。このまま何も言わなければ私がわからないまま話が進んでしまうと思い、思い切って「何について話しているかがわからない。留学生のためついていけないときがあるのでゆっくり話して教えてほしい」と伝えた。すると“面倒だな”といった反応を予想していた私とは裏腹に、「もちろん教えるしなんでも聞いて」とやさしく対応してくれたのだ。「こうしたらこういう反応がかえってくるからこうしよう」などと考えている前に、自らがありのままでいないと相手も心を開いてはくれないしコミュニケーションの一つもとれないことを思い知ったのだった。授業についていくための必至の行動でもあったわけだが、このような環境に留学を通して飛び込んだことで、「ありのままの自分を表現する大切さ」と、どんな拙い英語でも話す、自信がなくても行動する「度胸」が、留学以前と比べてついたと思う。