
客観的にみた日本人というものが分かってくる
上條秀斗
留学を経験すると、客観的に見た日本人というイメージがわかってくる。日本人の良いところは優しい、親切などが挙る。一方で悪いところは、シャイ、同調する癖。同調する癖とはなんだろう?そういう疑問を友達に投げかけたことがある。彼の答えは、日本人はシャイだからなのか英語が話せないからなのか、なにかを提案すると「OK」あるいは「Yes」と答えることが多いということ。「なんでもいい」という便利な日本語によって考えることをしなかったり自分の意見を持たなかったりする(あるいは意見を言わない)人が多い。また、会話の最中によく日本人は理解していないことを苦笑いで表現するということも言っていた。まさにそうだろう。英語を理解していないから苦笑いでその場しのぎをしているのだ。笑っているから会話の内容に興味があると勘違いし、質問を投げかけると返答できないということもあるという。さらに日本人の悪い癖は、すぐにI’m sorryを言うということ。なぜ謝る?という風に疑問を抱く人は多いようだ。これに関しては日本語の「すみません」がexcuse meでありI’m sorryであることが原因だと思う。要は頭の中で日本語を英語に変換しようとすると口走ってしまうのだ。こういった客観イメージは絶対的であり、日本人が異国で輪の中心になり、あるいはグループのリーダーになっていくには、英語が話せる前提でなおかつ自分の意見を持つ、そして常にreasonを考えwhyに対する答えを持つ必要があると考える。