⑤各シーズンのイベント
H.K.
<Halloween>
やっぱり、アメリカは日本と違って街一色ハロウィンになった。みんな家の前を飾って、街中キラキラしていてとっても綺麗だった。ハロウィン当日、日中から夕方にかけては、街中を子供が仮装して「トリックオアトリート!」と言いながらお店に入って行く姿が沢山で、どこを見ても可愛かった。ただやっぱり子供が事件に巻き込まれないように、そこら中に警察官がいた。
ネイバーでもハロウィンパーティーがあった。仮装してきている人もいて賑やかだった。アメリカのハロウィンならではのゲームをしたり、音楽を流してみんなでダンスパーティーみたいになったりした。パーティーの後は21歳以上のメンバーでバーに行ってお酒を飲んだりビリヤードをしたり本当に楽しかった。
また、ホラーメイズという迷路に行ってきた。夜に、真っ暗な長い迷路の中を、幽霊たちに驚かされながらゴールを目指すという、ほぼお化け屋敷のような迷路だった。幽霊のクオリティが高すぎるし、本当に明かりが無くて怖かった。みんなで抱き合ってキャーキャー言いながら進んだ。途中まで一緒にいてくれた男の子たちは、途中からなぜか遠回りして私達を怖がらせたりするようになり、しまいには私達と離れてしまった!なんてアメリカ人だと言いながらなんとかゴール。
そのあとはなぜか映画ジョーカーを見に行こうという流れになり、夜10時くらいの回を見に行った。深夜は安いのでラッキー。怖いもの尽くしの楽しい夜だった。
<Thanks giving & Black Friday>
サンクスギビング当日は友達の知り合いの、ご夫妻のお家のパーティーに参加させてもらった。今は離れて暮らしている一人娘と、その友達2人、そして昔この家にホームステイしていた中国人の女の子も一緒で、賑やかな夜になった。10人程で囲めるくらいの大きなテーブルがリビングの真ん中にあって、端には暖炉があってみているだけで暖かくなるし、その暖炉のそばでは手作りのパンが発酵させてあった。
ご夫婦は二人共、お互いのことが大好きで思い合っていて、「ありがとう」が絶えないし、「こういうところが好きなんだ」とか「こういうところが毎日助かっているんだ」とか実際に言葉に沢山出していて、パートナーの鏡だと思った。
私達が家に到着する前から料理をしていてくれて、沢山ご馳走を用意してくれた。サンクスギビングに食べる伝統のターキーや、毎年家で食べるメニューが沢山で、お腹いっぱいだった。食事の前には、テレビの前に集合してアメフト観戦。毎年の習慣らしい。日本が“お正月は紅白を見る”習慣があるのと似ている。
The アメリカのサンクスギビングを体験することが出来たのは、紹介をしてくれた友達と、迎え入れてくれたご夫婦のおかげで、本当に親切な人たちに巡り合えたと、帰国1カ月前であるこの時期に改めて感じた。
サンクスギビングパーティーの後、そのままブラックフライデーのためにサクラメントに向かった。友達が「車を出すからサクラメントのショッピングモールに行こう」と誘ってくれたため、お言葉に甘えて乗せて行ってもらった。22時に出発して23時半頃サクラメントに到着。深夜にもかかわらず多くの人が集まっていた。人気のお店は入場制限する程混雑していたり、レジには長蛇の列があったり、人ごみに疲れた。結局洋服を1着買っただけだったが、ブランド物が最大80%近く安くなっていてそれを見るのが楽しかった。
一晩中モールで(ウィンドウ)ショッピングをして、帰ったのは早朝だった。サンクスギビングは実家に帰る学生も多いため、1週間ほど休校になることも多いが、私が通っていたビュートカレッジはほとんど休みはなく通常通りだったため、あまり特別感は無かった。
<Christmas>
今年のクリスマスはアメリカで過ごすんだ!と意気込んでいたのにもかかわらず、クリスマス当日は機内で過ごした。なぜならチケットが一番安かったから。しかも時差のせいで、25日の早朝に「メリークリスマス!」と言われながらアメリカを出発し、日本に着いたら26日の夜で、気付いたらクリスマスが終わっていた(笑)ある意味貴重で素晴らしいクリスマスだった。
でも、アメリカのクリスマスを全く体験しなかったわけではなくて、サンクスギビングの時にお世話になったご家族がまたお家に招待してくれて、クリスマスツリーの飾りつけを一緒にしたり、クッキーを一緒に作ったり、クリスマスの映画を見たり、聖書を読んでクリスマスの話を聞いたり、楽しい一日を過ごした。
12月25日にベツレヘムの馬小屋でキリストが生まれた話は有名だけど、そのほかの細かい話を聞いた。その話の一つが、「なぜイエスを身ごもったのが、ただの町娘であるマリアだったのか」という話で、これは身分が高くなく庶民である女性が選ばれていることで、“神様は差別なく皆平等に人間を愛している”ということを示していて、聖書は皆の上にあって、身分や人種関係なく皆が愛されるべきということを学べるものなんだと教えてくれた。
クリスマスらしいことといえば、毎週行っていたネイバーでもクリスマスパーティーがあった。いろんなゲームをしたり、クリスマスプレゼント交換もした。みんなで輪になって座って順番にサイコロ投げてゾロ目が出た人が好きなプレゼントを取るというルール。ただ制限時間があって時間内なら何周もサイコロを投げられるため、自分の後の人がゾロ目を出したらその人が好きなプレゼントを取れる。
つまり自分の好きなプレゼントを横取りされてしまう可能性もあるということ!だからみんな必死だった(笑)アメリカ人のみんなは、毎年親戚で集まってすることもあるらしくて慣れていた。大騒ぎして楽しい夜だった。