
お金持ちだけの特権だったのは昔の話
岩倉慧
もしかしたら昔はお金持ちだけの特権であったかもしれないが、現在はそうではない。実際に私の家もごくごく普通の一般家庭だが、奨学金を借りたり、もらったりなどして留学に行くことができた。私は大学に入った時からJASSO日本学生支援機構から無利子で奨学金を借りていて、さらに留学期間中は同機構から留学助成金として月に8万円の給付があった。給付の奨学金にはある程度の成績評価と週に一度の活動報告書が必要となっている。大学の協定校留学制度による交換学生プログラムを利用すれば、通っている日本の大学の学費を修めるだけで留学先大学の授業料免除で留学できるというケースもある。留学にかかる費用は学生に留学を思いとどまらせる大きな要因の一つだが、大学や学部が提供している様々な留学プランや奨学金を利用すればお金持ちでなくてももちろん留学に行くことは可能だ。ぜひ高校生の時から日本の大学の留学制度を進学条件の一つとしてじっくりと調べてみてはいかがだろうか。私のように信じられないくらい安く充実した長期の海外留学を実現することができるはずだろう。