
留学で先入観や既成概念を払拭できる
萩澤 黛香
留学したほうが国際理解は進むと考える。なぜなら現地に行かないと知り得ない情報が多いからだ。例えば日本にいながら、様々な本を読み、メディアによって情報を収集したところで限界がある。また、他者から話を聞くことで情報を得ることは有効であるが難点もある。人それぞれ価値観が多様であるため、同じことに対しても他者が感じたことと自身が感じることは異なることから、外部からの情報をすべて鵜呑みにすることは絶対に良くないと言える。そういった理由から留学を通して自分自身で体験し感じたことで国際理解をすべきである。
具体例として私がフィリピンに行った例を挙げる。フィリピンという発展途上の国のイメージから貧困層が多く、街はあまり発展していない先入観があった。しかしながら、都市部では高層ビルが建設され夜でも町は明るく人も多い。一方で想像していたように貧困層が多く暮らしているエリアに行くと都市部とは印象ががらりと変わる。服を着ない子供や上半身裸の男性、家は頑丈なつくりとはいえず、地震が来たらすぐに崩れてしまいそうであった。確かに徐々に経済が発展している国ではあるがすべての人が満足に学校で学び、安心して暮らしているわけでないことが分かった。ただ、フィリピン人の多くは英語を堪能に話す。これは日本人も真似なければいけない国民性であると感じた。
欧米でも欧州でもアジアでも、留学することで現地の人々の文化や習慣や生活感を体験学習的に学ぶことで先入観や既成概念を払拭し、国際理解を進めることができる。